HDDのヘッド退避方法

ハードディスクの事・タイトル
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CSS(コンタクトスタートストップ)
ディスクの一番内側をCSSゾーンをとして、
CSSゾーンにヘッドを退避させます。
CSSゾーンにはデータは記録できません。
ディスクの回転開始・停止時にはヘッドがディスクに接触するため
ヘッドが摩耗します。
CSSの摩耗回数はだいたい5万回位です。
メーカーによってはヘッドに付着した埃を除去するため、
一週間に一回ぐらいはCSSを行うように勧めています
また、急に電源を切るとCSSゾーンではなく、
データ領域にヘッドが停止してしまう可能性があります。

まれにヘッドはディスクにくっついてしまって、
ディスクを回転させる事ができないことがあります。
(これを吸着といいます。)
吸着は湿度が高い状況で保存すると発生するようです。
吸着してしまうと素人ではどうにもならないので、
どうしても救出したいデータがあれば業者に依頼するしかありません。
ただ、物理障害になるので結構な額になるでしょう。

3.5インチハードディスクでは
日立GST以外のメーカーが採用しています。
2.5インチハードディスクでは
衝撃に弱いので使っていません。


ロードアンロード
ヘッドをディスクの外周の外側にある、
ランプを言う場所に退避させます。
電源を切るとすぐにヘッドが退避します。
また、一部のハードディスクでは衝撃や落下を
感知するとヘッドを退避させるモデルもあります。
最近のロードアンロードの摩耗回数は,
だいたい60万回位です。

電源を切ると『カタン』とか『カチン』とか音がするのが、
ロードアンロード方式のハードディスクの特徴です。

ただ、データの密度が高い外周をCSSほどでは無いですが、
ロードアンロードエリアとして使用できないので、
もったいないと言う意見もあります。

ほぼすべての2.5インチハードディスクと
日立GSTの3.5インチハードディスクに搭載されています。
最近では衝撃に耐えるためと、
ヘッドをアンロードしてディスクを停止できるため
他のメーカーも導入しているようです。


電源管理と寿命
CSSの場合電源管理にも注意が必要です。
Windowsの電源管理に、
ハードディスクの電源を切るという項目があります。
CSSのハードデスクでは電源を切らないように設定しましょう。
電源が切れるたびにCSSが発生し摩耗するため、
場合によりハードディスクの寿命が短くなります

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